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「接触確認アプリ」を「なんか信用できない」と思う人に「26のイエスとノー」で答える(2/4 ページ)

誤解の多い「接触確認アプリ」について、西田宗千佳さんが分かりやすく解説する。

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どんなスマホでどんなふうに動くのか

最新のスマホでないと動きませんか?

  • ノー。

 できる限り多くのスマホで動くよう、最新のスマホの性能を求めないように開発されている。

最新のOSでないと動きませんか?

  • iPhoneに関してはイエス。Androidについてはノー。

 iPhoneとAndroidで動作するが、両者では技術的な条件から、動作の前提が異なる。

 iPhoneで使う場合には、「iOS 13.5」以上を利用している必要がある。要は最新のバージョンであればいい。

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iOS 13.5で対応した

 Androidの場合には「Google Play開発者サービス」を使うため、このアプリをGoogle Playで最新版にアップデートしておく必要がある。必ずしも最新のOS・最新のハードウェアである必要はない。厚生労働省は「Android 6.0以上」としているが、動作検証機種のリストはのちほど公開される。

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Google Play開発者サービス

 なお、将来的にはiOS・Androidともに、OSにこの機能を搭載する方向で検討が進められており、「アプリをインストールする必要がない時期」も来る可能性が高い。ただしその場合にも、利用はあくまで個人の判断に基づくものなので、「自分で明示的に、機能をオンにする」必要がある。

ガラケーや高齢者対象の「らくらくホン」にも入りますか?

  • スマホでないもの、という意味ならノー。ただし、OSがAndroidをベースとし、Google Playからアプリをダウンロードできる「比較的新しいもの」なら使える可能性が高い。

 上記のような条件なので、「Google Play」「Google Play開発者サービス」が使えれば問題ないはずだが、正確なところは、メーカーなどの検証を待つ必要がある。

Google Playを搭載していないファーウェイのスマホで使えますか?

  • 今はノー。

 「Google Play開発者サービス」に依存するため、Google Playを搭載しない「Huawei Mobile Service(HMS)」を使う最新のファーウェイ製のスマホでは利用できない。ただし解決策を検討中という。

利用にGPSは必要ですか?

  • 純技術的はノー。ただしBluetoothは必要なので、「位置情報の取得」はオンにする必要があります。なので、スマホの上での「GPS動作」はオフにしないでください。

 位置情報を記録しないのでGPSは使わない。だが、Bluetoothを使って「接触確認」を行う作業は、Bluetoothを使った「位置情報取得」に使われてきた技術なので、GPSを切る目的で「位置情報の取得」をオフにすると、アプリが使えなくなる。

消費電力が爆上がりするんですよね?

  • 技術的にいえばノー。多少は上がるが顕著ではないでしょう。

 接触通知アプリはBluetoothを使うが、そこで使うのはヘッドフォンの接続などに使うものではなく、「Bluetooth LE(Low Energy)」と呼ばれる、非常に消費電力の低い通信方式。そのため、劇的に消費電力が上がるとは想定しづらい。AppleやGoogleは技術開発の面で省電力化を強く志向しており、その点でも配慮はなされた。

 だが、アプリは現状「プレビュー版」であり、消費電力が「まったく上がらない」とは断言できない。

通信費はかかる?

  • 基本的にはノー。

 インストールや陽性についての告知に通信を使うが、それ以外では基本的に通信を行わないので、データ通信量が多くなることはない。

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