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マスクで外出、こまめな水分補給を 日本気象協会が「例年以上の熱中症対策」呼びかけ
日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、新型コロナウイルス対策でマスクを着用したまま過ごす夏を前に、軽装や水分補給などの「例年以上の熱中症対策」を呼びかけた。
日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは6月22日、新型コロナウイルス対策でマスクを着用したまま過ごす夏を前に、軽装や水分補給など「例年以上の熱中症対策」を呼びかけた。外出機会の減少で暑さに体が慣れる「暑熱順化」が遅れている可能性もあるという。
プロジェクトの資料によると、人は呼吸で冷たい空気を取り込み温かい空気を出すことによって放熱しているが、マスク着用時はマスクで温められた外気を吸い込むため体が冷やされないという。さらに呼吸のしにくさから運動中のように筋肉を使い、体温が上昇しやすい。
このため外出時には通気性の良い衣服や吸水性、速乾性に優れた下着などを着用し、自宅ではエアコンや扇風機を活用。普段よりも意識してこまめな水分補給を心掛け、大量に汗をかいたときは塩分やミネラルも補うことが対策になるという。
また今年は外出自粛により、体が暑さに慣れる「暑熱順化」ができていない状態で本格的な夏に入る可能性があると指摘。日頃から適度な運動で体を慣れさせ、入浴もシャワーだけで済ませずに数日に一度は湯船で温まる、運動や入浴の後は忘れずに水分を補給するといった対策を推奨している。
マスク着用時の熱中症対策としては、厚生労働省も16日に「夏期の気温や湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなる恐れがある」として、場所によってはマスクを外すなどの熱中症予防を呼びかけた。
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