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香川のローカル局、「ネット・ゲーム規制条例」の検証番組を放送 YouTubeでも配信
香川県で子どものネット・ゲーム使用を制限する「ネット・ゲーム依存症対策条例」の検証番組を、瀬戸内海放送(KSB)が6月27日に放送する。YouTubeでも番組を配信し、条例や番組への意見をTwitterで募集する。
香川県議会が4月1日に施行した「ネット・ゲーム依存症対策条例」の内容を検証するテレビ番組「検証 ゲーム条例」を、香川県と岡山県のローカル局・瀬戸内海放送(KSB)が6月27日午前10時30分に放送する。県外の視聴者向けにYouTubeでも同日午後9時から番組を配信し、「#検証ゲーム条例」のハッシュタグで条例や番組への意見をTwitterで募集する。
同条例は、県内の子供がネット・ゲーム依存症にならないよう対策するためとして、18歳未満のゲームの利用時間を「平日1日60分(休日90分)まで」「午後10時以降はゲーム禁止」に制限するといったルールを盛り込んだもの。
これに対し香川県弁護士会は「条例は制定の根拠が十分ではなく、憲法や『子どもの権利条約』にも反する部分がある」として条例の廃止を求める声明を公表。香川県内の高校生も「基本的人権を侵害している」として県を相手取り訴訟の準備を進めるなど、物議を醸している。
こうした背景を踏まえ、KSBの番組では条例を施行した背景や狙いの他、条例の内容と制定過程の問題点について改めて検証するという。
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