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マイナンバーカードを新規発行できない不具合 原因不明も「自然に復旧」
マイナンバーカードを新規に発行できない不具合が発生。暗証番号を設定するシステムに接続しづらい状況になっていた。すでに復旧したが原因は不明。運用を手掛ける地方公共団体情報システム機構が調査を進めている。
マイナンバー制度関連のシステムを運用する地方公共団体情報システム機構は6月29日、同日午後1時〜1時半ごろ、全国の自治体などでマイナンバーカードを新たに発行できない不具合が起きたと明らかにした。住民がカードを受け取る際に、暗証番号を設定するシステムを利用できない状況だったという。
同機構によると、すでに復旧したが原因は不明。「特定の対策を講じる前に、ほぼ自然に復旧した」といい、原因が分かり次第、再発防止策を検討するとしている。
不具合を受け、Twitterには「市役所に行ったが、マイナンバーカードを受け取れなかった」「手続きができなかった」といった声が投稿されている。
マイナンバー制度関連システムを巡っては今年5月、政府が国民に支給している「10万円給付金」の申請希望者によるアクセスが殺到した影響で、マイナンバーカードの電子証明書パスワードの発行・更新システムの動作が遅延する不具合が起きた。
このシステムではクラウドを採用しておらず、同機構はその後、サーバの台数を増やして処理能力を高め、再発防止を図っていた。
今回の不具合が、10万円給付金の申請件数や、7月1日に申し込み受け付けを始める還元策「マイナポイント」の予約件数の増加と関係があるかは不明。
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