Google日本法人は7月7日、医療従事者や医療情報を発信する組織に対し、一般ユーザーがよく検索するキーワードや、適切な情報が見つけられていないと考えられるキーワードを表示するツール「Question Hub」(クエスチョン ハブ)を提供すると発表した。Google検索のユーザーに対し、信頼性の高い情報が継続的に創出される環境を目指す。
Question Hubは、任意のトピックでユーザーが適切な情報を見つけられていないと考えられる“未回答”の検索キーワードを自動収集して表示するツール。
まずはβ版として、新型コロナウイルス感染症の関連情報をネット上で発信をしている医療従事者や、医療情報サイトを運営するメディカルノート(東京都港区)、メドレー(同)に提供。ユーザーの興味があるトピックの理解と、検索されるキーワードの把握を容易にすることで、ニーズがある検索キーワードに対し、正確な情報を発信しやすい環境を作る。
Googleは「医療に関する誤った情報は、デジタルプラットフォーム、医療従事者や専門家、そしてコンテンツ制作者などが共に協力し合うことで初めて対処できる複雑な問題」としている。
ネット上の医療情報を巡っては、2016年にディー・エヌ・エー(DeNA)が運営していたヘルスケア情報サイト「WELQ」で、「不正確な情報が掲載されている」「無断転載ではないか」といった指摘が相次ぎ、同社は関連サイトを閉鎖。業界全体でもネット上に掲載したコンテンツが適正であるか見直しを図るなど、社会問題として大きく取り沙汰された。
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