MicrosoftとGoogle、PWAのPlayストア登録促進でコラボ
Microsoftのオープンソースの開発者ツールでGoogleのユーティリティおよびライブラリ「Bubblewrap」を利用することで、Androidに最適化したPWA(Progressive Web Apps)をGoogleのAndroidアプリストアに登録しやすくなった。
米MicrosoftのPWA(Progressive Web Apps)プロジェクト、PWABuilderは7月10日(現地時間)、米Googleとの協力により、開発者がPWAをGoogleのAndroidアプリストア「Google Playストア」に登録しやすくするため、ツールの相互運用性を確保したと発表した。
Microsoftのユダ・ガブリエル・ヒマンゴ氏は公式ブログで「Microsoftのオープンソースの開発者ツールPWABuilderとGoogleのユーティリティ&ライブラリのBubblewrapを連携させ、開発者がPWAをGoogle Playストアで公開できるようにした」とし、「MicrosoftとGoogleがWeb開発者コミュニティの利益のために新たに協力したと発表できて嬉しい」と語った。
PWAは、米Googleが中心となって取り組んでいる、Webアプリの進化系のようなもの。Googleの説明では、「ウェブとアプリの両方の利点を兼ね備えたアプリです。ブラウザのタブで表示してすぐに利用することができ、インストールの必要はありません」となっている。Webアプリをモバイルアプリのようにデスクトップにインストールでき、オフライン動作やプッシュ通知などを含むアプリの操作を、Webブラウザを開かずに行える。
Microsoftは昨年にはWebメール「Outlook.com」をPWAに対応させた。
両社は過去数カ月の協力の成果として、PWABuilderでBubblewrapのユーティリティとライブラリを使うことにより、Webショートカット標準をサポートするGoogle Playストア用のPWAをPWABuilderでパッケージ化できるようにした。
また、PWABuilderで、Android向けPWAのステータスバーとナビゲーションバーの外観やスプラッシュ画面をカスタマイズしたり、プッシュ通知をサポートするパッケージを構成できるようになった。
ヒマンゴ氏は、新機能を実装するためにはそれほど労力はかからないとしている。
MicrosoftとGoogleは、Webを機能的なアプリのプラットフォームにするために協力しており、共同プロジェクト「Project Fugu」では、Webブラウザから端末のネイティブな部分(端末内のファイル操作など)を安全に操作する方法を模索している。
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