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映画やライブの音が“頭の外”に定位するワイヤレスヘッドフォン、JVCが発売

JVCケンウッドは、頭の外に音が定位する独自の音響技術を搭載したワイヤレスヘッドフォン「XP-EXT1」を8月上旬に発売する。価格は10万円前後(税別)。

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 JVCケンウッドは7月21日、頭の外に音が定位する独自の音響技術を搭載したワイヤレスヘッドフォン「XP-EXT1」を発表した。Dolby AtmosやDTS:Xなどのサラウンド再生にも対応する。8月上旬に発売予定で、価格は10万円前後(税別)。


「XP-EXT1」。ワイヤレスヘッドフォンと送信機を兼ねた「プロセッサーユニット」で構成される宅内用ワイヤレスヘッドフォン

 JVCが2017年に発表した“頭外定位音場処理技術”「EXOFIELD」(エクソフィールド)を採用。通常のヘッドフォンでは音像が頭の中に定位する(頭内定位)のに対し、EXOFIELDではあらかじめユーザーの耳や顔の形状、視聴環境の音響特性などを測定し、頭部伝達関数を用いた演算処理を最適化することにより「スピーカーで聞くような音場」を再現した。ただし、測定のためにユーザーは専用設備のあるリスニングルームに足を運ばなければならないなど煩雑な面もあった。

 XP-EXT1では、これまでに蓄積した測定データやノウハウを生かして設定作業を簡略化。ワイヤレスヘッドフォンに内蔵したマイクと専用のスマートフォン用アプリ(iOS、Android)を使い、ユーザーが自身の聴覚特性を測定する形とした。測定結果を元にアプリのデータベースから適したパラメータを読み出して適用する。

 また従来のEXOFIELDはステレオ再生のみだったが、XP-EXT1はマルチチャンネル再生(7.1.4ch)に対応したため、Dolby AtmosやDTS:Xなどの音声フォーマットで収録された映画やライブも「マルチチャンネルスピーカーシステムで聞くようなリアルな定位感の音場で楽しめる」としている。

 XP-EXT1はヘッドフォンとワイヤレス送信機を兼ねた「プロセッサーユニット」で構成される。プロセッサーユニットには3つのHDMI入力に加え、光デジタルやアナログの音声入力端子を持つ。

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