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成層圏通信のHAPSモバイル、無人航空機の飛行試験を完了 今後は成層圏空域でのテストに移行
ソフトバンク傘下で成層圏通信プラットフォームを手掛けるHAPSモバイルが、成層圏で通信基地局の役割を果たす無人航空機「Sunglider」(サングライダー)の基本的な飛行試験を完了したと発表した。
ソフトバンク傘下で成層圏通信プラットフォームを手掛けるHAPSモバイルは7月30日、成層圏で通信基地局の役割を果たす無人航空機「Sunglider」(サングライダー)の基本的な飛行試験を完了したと発表した。今後は成層圏空域でのテスト飛行に向けた準備を進める。
米国ニューメキシコ州にある宇宙関連施設「Spaceport America」(SpA)で、これまで3回にわたり試験飛行を実施してきた。今回は長時間にわたる飛行高度の維持や速度の変更、急旋回、地上との通信が途絶えた際の自動飛行、機体のバランス制御などテストを行い、いずれも成功したという。
ソフトバンクは米Alphabet(Google親会社)傘下のLoonと2019年4月に協業を発表。成層圏を飛行する無人航空機で構築した広範囲な通信網の商用化を目指している。
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