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横浜スタジアムをバーチャル空間に再現 ファンのアバターが一緒に観戦 ベイスターズがコロナ対策
横浜スタジアムをバーチャル空間上に再現する取り組みを、横浜DeNAベイスターズとKDDIが行う。ファンはオリジナルのアバターを作成し、他のファンと一緒に観戦できる。コロナ禍の影響で球場への来場人数が制限される中で、自宅などから応援を楽しめるようにする。
横浜DeNAベイスターズとKDDIは8月4日、横浜スタジアムをバーチャル空間上に再現し、ファンのアバターを集めて試合を配信する企画を行うと発表した。コロナ禍の影響で球場への来場人数が制限される中で、ファンが自宅などから集団での応援を楽しめるようにする。11日の阪神タイガース戦で無料トライアルを行い、追って機能拡充を進める。
球場の名称は「バーチャルハマスタ」。コンコースや外周、グランド、客席などを本物そっくりに再現している。試合の模様は、球場内に再現した大型ディスプレイで配信する。試合の状況に合わせた演出やイベントも行うため、ファンは「実際の球場で応援するような一体感を得られる」としている。
ファンは試合当日、オリジナルのアバターを作成し、球場内を自由に歩き回ったり、ファン同士でコミュニケーションを取ったりできる。球団OBやゲストによる試合の生解説、選手を紹介するコンテンツ、シーズンのハイライト映像なども視聴できる。
企画の運営には、VR空間に人が集まれるバーチャルイベントサービス「cluster」を手掛けるクラスターが協力。ファンはclusterアプリをインストールしたスマートフォン、PC、VRデバイスからバーチャルハマスタにアクセスできる。
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