PASMO協議会は8月6日、交通系ICカード「PASMO」を2020年中にApple Payで利用可能にすると発表した。サービスの内容や開始日は詳細が決まり次第告知するとしているが、iPhoneやApple Watchを東京都交通局や小田急バスなど、PASMOに対応する電車やバスの定期券として使える可能性が高まってきた。
米Appleは、Apple Payの導入当初からFeliCaチップを内蔵したiPhoneやApple WatchでSuicaを利用できるようにしていた。SuicaはPASMOの他にもJR西日本の「ICOCA」など9つの交通系ICカードと互換性があるため、全国の主要な路線の乗り降りにはiPhoneなどを利用できていたが、Suica以外の定期券などは利用できないままだった。これまでもPASMOの区間で使えていたApple PayにあらためてPASMOが対応するということは、PASMO定期券など、今までは利用できなかったPASMOの機能を使えるようになる可能性が見えてきた。
Android向けには3月18日から「モバイルPASMO」サービスがスタートしており、Androidアプリから定期券を購入し、Androidスマートフォンを定期券として利用することが可能になっていた。
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