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都の中小企業向け大規模展示会、初のオンライン開催 「ヴァーチャル産業交流展2020」来年1月に
東京都が都主催の展示会「産業交流展」を初めてオンラインで開催する。都内で新型コロナウイルスの新規感染者が増加する中、感染拡大防止が主な目的。地方在住者も来場しやすくなる一方、出展者にとっては自社製品のPR方法などが大きな課題となる。
東京都は8月18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で毎年開催していた中小企業向け大規模展示会「産業交流展」を初めてオンラインで実施とすると発表した。「ヴァーチャル産業交流展2020」として、2021年1月中旬から約1カ月開催。都内で広がる新型コロナウイルスの感染を避けつつ、約700の企業・団体の出展、約4万人の来場を目指す。
出展者別にマイページを開設。出展者がページ内で製品情報やPR動画を配信したり、ビデオ通話やチャット機能で商談したりできるようにする。
開催日程は従来の3日間から1カ月程度に拡大する。イベント事務局を担当している東京都産業労働局は「開催期間が拡大し、地方からも来場しやすい」とする一方で、「実際に製品を見られないのはデメリット。各企業がPR方法を工夫する必要がある」とオンラインならではの課題を指摘する。開催に向け、ページの仕様などの詳細を関係者と調整する方針だ。
同展示会は1998年から毎年11月に開催し、今回が23回目。前回は合計748の企業・団体が出展し、3日間で延べ2.8万人が来場した。
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