ユーザーの7割が「スマホ依存」を自覚 「枕元に置いて寝る」「待ち時間にいじる」などの声
スマホユーザーの7割が、自身がスマホ依存だと自覚していることが、MMD研究所の調査で判明。「寝る時、スマホを枕元に置いて寝る」「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」などの意見があった。緊急事態宣言後は、7時間以上利用するユーザーが増えていた。
スマートフォンユーザーの69.8%が「スマホ依存」を自覚している――MMD研究所は8月19日、こんな調査結果を発表した。内訳は「やや依存している」が52.5%、「かなり依存している」が17.3%。「依存していない」(23.2%)や「分からない」(7.0%)を上回った。
スマホ依存の実態については、「寝る時、スマホを枕元に置いて寝る」(60.4%)、「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」(59.3%)などの声があった。中には、「着信していないのに着信音や、振動を感じたりすることがある」(10.4%)、「対面でいるのにチャットで対話する」(1.8%)など依存度が深刻な層も見られた。
「財布とスマホのうち、紛失して困るものは?」という質問に対して、スマホを選んだ人は42.1%。2019年の調査から7.0ポイント増えた。
スマホをなくして困る理由は「個人情報が入っているから」(66.1%)が最多。「連絡が取れなくなるから」(56.8%)、「スマホ決済で支払いができなくなるから」(34.7%)と続いた。
調査では、コロナ禍のスマホ利用への影響についても質問。政府が緊急事態宣言を発令した後に、スマホを1日に7時間以上利用したヘビーユーザーは13.4%で、宣言前の10.0%から増えた。
歩きスマホについては、計29.6%が「日常的にしている」「時々している」と回答。歩きスマホを「危ないと思う」「やや危ないと思う」が回答した人は計93.6%だったが、危険性を理解していてもやめられない層がいることも分かった。
歩きスマホを「規制する必要がある」と答えた人は73.4%。具体的な規制内容は「法律(道路交通法など)」が56.9%で最多。「罰金」(43.6%)、「警察からの注意」(35.8)と続いた。
調査はスマートフォンを所有する15歳〜69歳の男女を対象に、7月10日から11日までインターネット上で実施し、560人が回答した。
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