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皮膚に電子回路を直接印刷する「BodyPrinter」 KAISTとMITが開発Innovative Tech

皮膚に直接電子回路を印刷できるプリンタが登場した。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 韓国科学技術院(KAIST)と米MIT Media Labの研究チームが開発した「BodyPrinter」は、皮膚に電子回路を直接印刷できるプリンタだ。

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「BodyPrinte」という文字を腕の内側に直接印刷している様子

 人の体に電子回路を組み込む研究は従来、皮膚に貼り付ける伸縮可能なステッカータイプに焦点が当てられてきたが、今回のアプローチは、CNCプロッタで皮膚に導電性インク(非毒性)を直接印刷するプロセスを採用した。

 ステッカーやタトゥーシールに印刷してから皮膚に貼り付ける2ステップ方式ではなく、短時間で装着できる1ステップ方式が可能だ。使用するCNCプロッタはコンパクトなカスタム設計で、皮膚のような曲面にも印刷できるため、身体の任意の部分(指、腕、背中、腹、額、首、肩など)に印刷できる。

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身体の多様な部分に印刷ができる

 印刷ステップの最初はCADなどで回路を設計し、Gコード(工作機械の制御用アドレス)としてエクスポートする。次に、生成されたGコードをロードしてパラメーター設定後にキャリブレーションを行い、皮膚に印刷する。インクは10分未満で乾燥する。最後に、印刷した回路に電子部品をつなげ、電子デバイスとして完成させる。

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カスタマイズされたCNCプロッタの構造

 活用例として、腕の内側に印刷して関節の曲がり具合を検出する、指に印刷してジェスチャー入力に利用する、背中に組み込み姿勢の曲がり具合を測定する、額に複数の赤色LEDを組み込むなどが示された。

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腕の内側に印刷し、関節の曲がり具合を検出する
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背中に印刷し、姿勢を測定する

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