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写真を「ゴッホ風に」「ピカソっぽく」AIが自動加工 12種類の画風に対応
AIが写真をゴッホやピカソ風に加工するサービスが登場。AIは有名な画家の作風を学習しており、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで変換できる。
AIベンチャーのラディウス・ファイブ(東京都新宿区)は8月26日、AIが写真をゴッホやピカソの絵画風に自動で加工するサービス「Enpainter」を始めた。AIはゴッホなど著名な画家の作品を約1万件学習しており、ユーザーはファイルをドラッグ&ドロップするだけで、写真をこれらの画家が描いたような雰囲気に加工できるという。広告などで使用するデザインの素材としての利用を見込む。
写真の加工は無料。加工した画像のダウンロードは有料で、価格は1枚480円(税込、以下同)から。高画質な写真を変換したり、作成した画像を上限枚数まで月額固定料金でダウンロードしたりできるサブスクリプションプランも提供する。
対応する画風はゴッホ、ピカソ、モネ、雪舟など12種類。月額2万9700円で提供する「プロプラン」以上の有料プランの場合は最大2500×2500ピクセル、それ以外のプランでは最大1000×1000ピクセルの写真の変換に対応する。ユーザーが利用権を持たない写真の加工は禁止している。
今年3月には、AIが写真を基に西洋画家風の似顔絵を生成する無料サービス「AI画伯」が登場して話題になった。Enpainterでは西洋画家風に加え、雪舟など東洋画家の画風にも対応。肖像画だけでなく風景画像などにも対応している。
まずはPC向けに提供し、今後モバイル端末向けにも提供する計画。動画ファイルの変換への対応や、画風の追加も行う予定だ。
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