厚労省、史上初めて「Webマーケター」募集 公式サイトのデザイン改善、アクセス解析に注力
厚生労働省が初の取り組みとしてWebマーケターを募集している。2年間の任期付き職員で、募集人数は1人。公式サイトのデザイン見直しやアクセス解析などを任せる予定。分かりやすい情報発信が課題となっており、外部人材の登用で改善を目指す。
厚生労働省は現在、初の取り組みとして「Webマーケター」を募集している。公式サイトのPR効果を高める目的で、採用後はサイトデザインの改善、アクセス数や離脱率の解析などを任せるという。Webマーケティングやメディア運営の経験が5年以上あり、HTMLやアクセス解析ツールの使用経験がある人材のみ応募できるとしている。
Webマーケターは9月11日まで募集し、追って選考を実施。合格者を1人に絞り、2020年11月から2022年10月まで、2年間の任期付き職員として雇用する。同省広報室に配属し、「広報分析専門官」の役職を任せる予定だ。月給は28万円から41万円程度という。
同省によると、従来の広報活動は、資料を作成して記者クラブに配布し、メディアに報じてもらう形に依存していたという。その一方で、SNSを駆使した分かりやすい情報発信などに課題が残っていたため、外部人材を採用して改善を目指すとしている。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、同省の公式サイトへのアクセス数が増加していることも採用の背景にある。現在のサイト閲覧数は月平均で4億PVに上ることから、多くの利用者が必要な情報をすぐに見つけられるよう、専門人材の知見を生かすとしている。
同省の野崎(崎はたつさき)伸一広報室長は「新型コロナ以降、情報発信の機会も格段に増加しているが、閲覧者がどのページを見たかの追跡が難しかった。外部の専門的な知見を使った改善に向け、足元から固めたい」と話している。
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