ニュース
ヤフー、「コンプレックスを露骨に表現した」広告禁止を改めて通知 「差別を助長する」
ヤフーは、Yahoo!JAPAN広告で出稿を禁止している、「コンプレックス部分を露骨に表現した」出稿が最近、複数みられたとして、広告主に対して、そういった広告入稿をやめるよう改めて通知した。「一部の身体的特徴をコンプレックスであるとして表現することは、差別意識を温存、助長するものであり、決して許さるべきものではない」としている。
ヤフーは、Yahoo!JAPAN広告で出稿を禁止している、「コンプレックス部分を露骨に表現した」出稿が最近、複数みられたとして、広告主に対して、そういった広告入稿をやめるよう通知し、9月3日に適用を始めた。「一部の身体的特徴をコンプレックスであるとして表現することは、差別意識を温存、助長するものであり、決して許さるべきものではない」としている。
ヤフーは問題の広告の例として、
- 薄毛であることだけで、他人の目が気になり自信を持てなかったが、育毛製品を利用することによって自信を持てるようになった
- ふくよかな体型で周囲に避けられたが、ダイエット商品を使ったところ、そのようなことがなくなった
- 体毛が濃いため異性にもてなかったが、除毛製品を使用することでもてるようになった
――を紹介。「人はそれぞれ多様な特徴を持っており、身体的な特徴もその一つ」とし、こういった広告は差別意識を温存・助長するものとして掲載を断るとしている。
“コンプレックス広告”については、NHKが9月2日に問題を指摘する特集記事をWebに掲載して注目を集めた。
関連記事
- Chromeブラウザ、不快な動画広告ブロックを8月5日から開始
Googleが、Chromeブラウザで3種類の動画広告をブロックする計画を発表した。いずれも業界団体の調査でユーザーが不快だとしたもの。8月5日から実施する。 - ヤフー、まとめサイトなど5900件の広告配信停止 全配信先の3分の1、不正広告対策で
ヤフーは、「アドフラウド」と呼ばれる不正な広告撲滅に向け、昨年9月から今年3月31日までの半年間に、約5900件の広告配信を停止したと発表した。全配信先(1万7000件)の約3分の1に当たる。 - 「確定申告」偽サイト、ヤフーの検索連動広告に表示 Bingにも配信 ヤフーが対策
「『Yahoo!検索』や『Bing』で『確定申告』と検索すると、確定申告の公式サイトをかたる偽サイトが表示される」――こんな指摘が相次いだ。ヤフーによると、Yahoo!検索やBingの検索結果に表示されるリスティング広告「Yahoo!プロモーション広告」の審査が甘く、不適切なサイトの広告が表示されていたという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.