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ドコモ口座と連携中止する銀行相次ぐ 35行中18行が受付停止
「ドコモ口座」を悪用した現金の不正引き出し被害が相次いでいることを受け、ドコモ銀行とサービス連携をしている18の銀行が9月9日までに、口座の登録や変更などの手続きを中止すると発表した。
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を悪用した現金の不正引き出し被害が相次いでいることを受け、ドコモ銀行とサービス連携をしている銀行のうち18行が9月9日までに、ドコモ銀行での口座の登録や変更などの手続きを中止すると発表した。
ドコモ口座は、ネットショッピングでの支払いやユーザー間の送金ができるサービス。登録した銀行口座からドコモ口座アカウントへの入出金にも対応している。同サービスと連携している七十七銀行(宮城県仙台市)は7日、ドコモ口座を悪用して銀行口座から現金を不正に引き出される被害が確認できたとして、同サービスとの連携を一時的に中止した。
七十七銀と同様にドコモ口座と連携している35行のうち、9日までに連携を中止した銀行はイオン銀行、ゆうちょ銀行、地方銀行など18行。連携再開の時期は未定。
現金不正引き出しの具体的な手口は発表されていない。ネット上では、「入力する銀行の暗証番号を固定して、偶然に口座が開けてしまう口座番号を探すリバースブルートフォースという手口が使われた」「ドコモ口座のセキュリティ体制に問題があった」などの推測が飛び交っている。
【編集履歴:2020年9月9日午後6時 初出時、連携を中止した銀行を15行としていましたが正しくは18行だったため訂正しました】
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