Microsoftが構築したVMware環境「Azure VMware Solution」、正式サービス開始:Ignite 2020
米Microsoftが「Ignite 2020」で、「Azure VMware Solution」の正式サービス開始を発表。Microsoftが設計、構築、運用、サポートを行い、VMwareによる認定と推奨を受けた、Microsoft Azure上のVMware環境。顧客は、既存のオンプレミスやデータセンター上に構築されたVMware環境のシステムなどを容易にMicrosoft Azureへ移行できる。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]マイクロソフトが構築したVMware環境『Azure VMware Solution』正式サービス開始。Ignite 2020」(2020年9月23日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは、オンラインで開催中の年次イベント「Ignite 2020」で、Microsoft Azure上でVMware環境を提供する「Azure VMware Solution」の正式サービス開始を発表しました。
Azure VMware Solutionは、Microsoftが設計、構築、運用、サポートを行い、VMwareによる認定と推奨を受けた、Microsoft Azure上のVMware環境です。
Azure VMware SolutionのVMware環境は、仮想化ハイパーバイザーのvSphere、ネットワーク仮想化のNSX-T、ストレージ仮想化のvSANなどから構成されるVMware Cloud Foundationにより構築されており、顧客は既存のオンプレミスやデータセンター上に構築されたVMware環境のシステムなどを容易にMicrosoft Azureへ移行できるようになります。
Microsoftは昨年、あらかじめ認定されたサードパーティーによってAzure上にVMware環境を構築、提供、サポートを行う「Azure VMware Solutions」を発表し、提供していました。
具体的には、米CloudSimpleが提供する「Azure VMware Solution by CloudSimple」と、Virustreamが提供する「Azure VMware Solution by Virtustream」の2種類です(それゆえにサービス名が「Azure VMware Solutions」と複数形になっていました)。
参考記事:マイクロソフトがVMwareクラウド基盤をAzureで提供、「Azure VMware Solutions」を正式発表。Dell Technologies World 2019
しかし、このサービスを提供していた2社のうちの1社であったCloudSimpleが2019年11月に米Googleに買収されてしまい、Google自身がGoogle Cloud上でVMware環境を提供する「Google Cloud VMware Engine」を2020年5月に発表、6月には正式リリースされました。
Microsoftはこれを追いかけるように、Microsoft自身がAzure上でVMware環境を提供する「Azure VMware Solution」を5月に発表、今回正式サービスへとこぎつけたことになります。
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