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TikTokアプリダウンロード禁止のトランプ大統領令に米判事が一時的差し止め命令
米トランプ政権によるTikTokアプリのダウンロード禁止に対し、米判事が仮差し止め命令を出した。9月28日以降もダウンロードは可能になった。ただし、米企業とByteDanceの交渉が11月12日までにまとまらなければアプリは米国で完全に停止する見込みは変わらない。
TikTokアプリは米国で、9月28日午前0時(現地時間)にダウンロードできなくなる可能性があったが、とりあえず回避した。米判事が27日午後、ドナルド・トランプ米大統領の大統領令に基づくダウンロード禁止に対する仮差し止め命令を出したため。
ただし、ワシントンD.C.の連邦地裁のカール・ニコルズ判事は、現時点では11月12日に予定されている、(TikTokの親会社である中国ByteDanceと米企業によるTikTok運営移管交渉がまとまらなければ)米国内でのアプリ利用を完全に停止する計画は、この差し止め命令の対象ではないと語った。
TikTokの弁護士は27日に開催された審理で、コロナ禍および米大統領選の直前というタイミングでアプリを停止することのデメリットを説明した。
TikTokのバネッサ・パパスCEOはこの決定を受け、自身のTwitterアカウントで「裁判所が、新規ユーザーによるアプリダウンロード停止を禁止する差し止め命令を認めてくれたことを非常に嬉しく思う。われわれは引き続き、ユーザー、パートナー、従業員、クリエイターの権利を守るために努力する」とツイートした。
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