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NTTデータ、「サイバー攻撃の痕跡」をアナリストが調べる新サービス
NTTデータ先端技術がサイバー攻撃の痕跡をアナリストが調査・分析する新サービス「Threat Huntingサービス」を10月1日に始める。1回の利用料金は約300万円。
NTTデータ先端技術は9月28日、サイバー攻撃の痕跡をアナリストが調査・分析する「Threat Huntingサービス」の提供を10月1日に始めると発表した。企業のセキュリティ対策をくぐり抜けて活動する攻撃者の動向を調査し、報告書にまとめるもの。1契約当たりの料金は約300万円で、調査期間は平均1〜1.5カ月。
調査を担当するアナリスト陣は、デジタルフォレンジックやマルウェア解析など、豊富なインシデント対応経験を持つ。国家資格の「情報処理安全確保支援士」をはじめ、国内外のセキュリティ関連資格も保有する。
同社によると、昨今はサイバー攻撃の複雑化が進み、攻撃を完全に防ぐことや、侵入された痕跡を発見することが難しくなっているという。そうした中で、専門知識を持つアナリストが企業のシステムを調査することによって、継続的な侵害を防ぎ、被害を低減するとしている。
アナリストが脅威を発見した場合は、同社の「セキュリティ・インシデント救急サービス」と連携し、セキュリティ対策や再発防止策の立案も行う。
業界を問わず、Webサービスを展開する企業をターゲットに据えるが、不正アクセスによる個人情報の流出が相次いでいることから、特に金融事業者の利用を見込んでいるという。
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