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NTTデータ、AIで保険販売を支援するサービス 受注されやすい提案をタブレットの操作ログから分析

NTTデータが、保険販売員のタブレット端末の操作履歴をAIを使って解析するサービスを10月1日から提供する。資料の閲覧時間などから契約を獲得できた要因を分析し、得られたデータを販売促進に役立てる。

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 NTTデータは9月29日、銀行員が保険商品を販売する際に使うタブレット端末の操作履歴をAIで分析するサービスを、10月1日から提供すると発表した。解析したデータから、営業職の社員が契約を獲得した際のパターンを抽出し、保険商品の販売促進に役立てる。2022年度までに10件以上の提供を目指す。

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 同社の金融機関向けアプリからタブレット端末の操作履歴を取得し、資料の閲覧時間などをAIで分析。販売件数の多い行員とそれ以外の行員のデータを比較し、契約に至りやすい提案のパターンを抽出する。

 AIの開発には、日本電信電話(NTT)の研究所である「NTTソフトウェアイノベーションセンタ」が協力。データから重要な特徴量を自動で導き出せる「RakuDA SeleXt」(ラクダセレクト)などの技術を活用し、保険商品の販売に必要な情報を短時間で抽出できるようにした。

 NTTデータによると、これまで銀行による保険商品の販売現場では、営業の問題点を確認する手段がなく、何が受失注の決め手になるかを分析できていなかったという。

 そこで、19年10月〜20年4月に一部の金融機関と協力し、タブレット端末やPCの操作履歴を解析する実証実験を行ったところ、受注率が高くなる提案パターンの抽出に成功。販売の改善につながったことからサービス化を決めたという。

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