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「PlayStation 5」は次の6年で何を担うのか 実機プレイで分かったこと(1/4 ページ)

PS5実機で試遊する機会を得た記者が感じたこと。

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 11月12日に発売される次世代ゲームコンソール「プレイステーション5」(PlayStation 5、PS5)の実機を筆者は短時間ではあるが触り、ゲームをプレイするというチャンスを得た。試遊体験の印象と、それを基に考えたことをここにまとめておこう。


 PS5はソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)にとって第5世代に当たるゲームコンソール。1994年に初代プレステが登場、DVD再生機能がついたことで「マイ・ファーストDVDプレーヤー」としての役割も担ったPS2の発売は2000年。PS3が登場したのはスマートフォンブーム前夜の2006年。PS4は、米国では2013年に出たが日本ではちょっと遅れて2014年春の発売。2020年末に発売されるPS5まで、「ほぼ6年周期」で世代交代している(PS4 Proは除外)。

 初代プレステ登場以来、ゲーム業界には何度も大きな変化が起こり、一部の波は今も影響を与え続けている。ゲームコンソールと呼ばれるゲーム専用機だけでなく、さらに高性能なグラフィックスとCPUを備えたハイエンドPC(ゲーミングPC)による市場が拡大。iPhone、Androidといったスマートフォンを使ったゲームはカジュアルゲームやソシャゲだけでなく、高度な3Dグラフィックスを必要とするゲームまでも取り込んできている。市場はまだ小さいものの、VRゲームも存在感を増している。クラウド側で処理することで高速な通信環境さえあればマシンの性能に関わらず高精細なグラフィックスのゲームを遊べるというクラウドゲーミングのサービスも登場している。

 ゲーム専用機メーカーは、スマートフォンゲームの流行に伴い携帯ゲーム機からほぼ撤退(Nintendo Switchは据え置きと携帯両用だ)し、ゲーム市場はゲーミングPC、据え置き型ゲーム機、スマートフォンの3者で分け合う形となった。

 そういう状態でSIEが投入した次世代機は、ハイエンドゲーミングPCと互角に戦える性能を持ちながら価格は従来レベルに抑え、さらには新しいプレイ体験を可能にする幾つもの取り組みを用意した。PS5は次の6年で何を担うのか、実機をプレイしてみて、その狙いが垣間見えてきた。

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PlayStation 5とDualSenseワイヤレスコントローラー
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PlayStation 5と周辺機器
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