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表情が分かる「超低反射フェイスシールド」、大日本印刷が開発 ディスプレイ用フィルムの技術活用で

大日本印刷がディスプレイの表面処理フィルムで培った技術を活用した「超低反射フェイスシールド」を発表。表情が見えやすくなり、装着した人の視界も良好になるという。

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 大日本印刷(DNP)は10月6日、ディスプレイの表面処理フィルムで培った技術を活用した「超低反射フェイスシールド」を発表した。表情が見えやすくなり、装着時の視界も良好になるという。12日からグループ会社の大日本商事を通じ、B2B市場向けに販売を始める。


超低反射フェイスシールド(写真=左)と一般的なフェイスシールド(写真=右)

装着した人の表情が分かる

装着時の視界比較

 表面加工により反射率を0.2%以下(実測値)に抑えたフェイスシールド。光の反射による映り込みを防ぎ、キズや汚れも付きにくくなったという。UV(紫外線)カット性能もある。

 新型コロナウイルスの飛沫感染を防止するため、表情によるコミュニケーションが必要な手話通訳や接客、エンターテインメントなどの業種ではフェイスシールドの着用が増えた。しかし従来のフェイスシールドは光の反射による映り込みが多く、装着した人の表情が見えにくいなどの課題があった。

 DNPは、このフェイスシールドを接客業やエンターテインメント業界、官公庁などに販売する他、フェイスシールドにデジタル印刷などを施し、各種イベントと連動したグッズ展開を進める。さらにフェイスシールドメーカー向けに反射防止フィルムの外販も行い、2021年度に年間12億円の売上を目指すという。

【訂正:2020年10月6日15時50分更新 ※新たな情報に基づき、販売方法の記述を改めました】

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