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ファミマ、新人研修をVR化 教育時間を1人30時間削減
ファミリーマートが、新人研修をVR化する実証実験を行った結果、研修に掛かる時間が1人あたり平均で30時間削減できたと発表した。
ファミリーマートは10月12日、新人研修をVR化する実証実験を行った結果、研修に掛かる時間が1人あたり平均で30時間削減できたと発表した。
ビジネス向けVRコンテンツの開発などを手掛けるInstaVR(東京都港区)のVRプラットフォーム「InstaVR」を活用。店舗内での作業を網羅した約960個の研修コンテンツを開発し、直営店に勤務する新入社員を対象に研修を行った。対応言語は日本語、英語、中国語、シンハラ語、ベトナム語、ネパール語。
新入社員はVR機器を使い、VR空間で仮想のトレーナーから作業方法を学ぶ。これまでは教育係が新入社員を教育していたが、VR新人研修の導入で新入社員が一人で学習できるようになった。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた接触機会の削減にもつながるとしている。
今後はVR社員研修の導入店舗を拡大。フランチャイズ加盟店での活用も視野にコンテンツの拡充を図る。
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