耳で生体認証できるワイヤレスイヤフォン、NECが「Makuake」で販売 ノイキャン発話機能も
耳で生体認証する技術や発話時のノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤフォン型端末の販売を、NECがクラウドファンディングサイトで始めた。支援額は2万9800円(税込)。
NECは10月16日、耳で生体認証する技術や発話時のノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤフォン型端末「ヒアラブルデバイス」の販売をクラウドファンディングサイト「Makuake」で始めた。価格は2万9800円(税込)。支援者には2021年2月末までに発送する。
耳穴へ超音波を当て、耳穴からの反響音をマイクで測定。耳穴の形は個々人で異なることから、生体認証に利用できるという。Android版アプリには、耳認証によってユーザーだけがアクセスできる「音声メモ」機能を用意。iOSでもヘッドセットとして利用できるという。
ヒアラブルデバイスの内側と外側には2つの集音マイクを搭載。周りの騒音の影響を受けにくい内側マイクで発話者の音声を取得し、外側マイクで周囲のノイズを取得。2つの音声データを使ってノイズを打ち消す処理を行う。これによりノイズのある環境でもクリアな音声の送信が可能になり、Web会議などでもスムーズな会話ができるとしている。
これまでNECは、工場向けに首から下げるネックバンド型ヒアラブルデバイスを提供。その技術を活用し、ワイヤレスイヤフォン型ヒアラブルデバイスを音響機器メーカーのフォスター電機と開発した。
本体のサイズは約25(幅)×21.7(高さ)×27.2(奥行き)mm、重さは両耳で約16g。充電ケースのサイズは約41(幅)×67(高さ)×47(奥行き)mm、重さは約60g。連続再生時間は最大6時間。
クラウドファンディングの目標金額100万円に対し、支援額は16日午後4時9分時点で196万6800円を達成している。
NECは今後も、ヒアラブルデバイスや生体認証技術を活用したサービスを提供するとしている。
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