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パナソニック、透明有機ELディスプレイを商品化 12月発売へ
パナソニックが透明有機ELディスプレイを12月上旬に発売する。実物に映像を重ねて表示するなど多彩な表現が行えるため、デジタルサイネージなどに利用できるとしている。
パナソニックは11月20日、背景が透けて見える透明有機ELディスプレイを12月上旬に日本とアジアで発売すると発表した。実物に映像を重ねて表示するなど多彩な表現が行えるため、デジタルサイネージ(電子看板)などに利用できるとしている。価格はオープン。
発売するのは有機ELパネルを採用したディスプレイ2機種(TP-55ZT110/TP-55ZT100)。ガラスや有機ELパネルなどの部材を真空で貼り合わせ、無駄な反射を抑えることで透明性を向上させたとしている。
TP-55ZT110には光の透過率を電気的に調整する調光ユニットを背面に設置し、透明モードと背景が透けない遮光モードの切り替えにも対応する。
画面サイズは55型(1209.6×680.4mm)で、画素数は1920×1080ピクセル。有機EL素子自体が発光するためバックライトが不要で、ディスプレイ部分の厚みは1cm以下に抑えられたとしている。
重さはTP-55ZT110が14kg、TP-55ZT100が8kg。ディスプレイと電源ユニットを分離させて汎用性を高め、住宅の他に、商業施設や公共機関などへの設置にも対応する。
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