ニュース
衆議院の各委員会でタブレット端末の使用解禁へ 質疑や答弁中の通信は禁止
衆議院の議院運営委員会の理事会が開かれ、委員会審議に限ってタブレット端末の使用を解禁することで与野党が合意した。
衆議院の議院運営委員会の理事会が11月24日に行われ、委員会審議に限ってタブレット端末の使用を解禁することで与野党が合意した。答弁中の外部との通信を禁止するなどの条件付きではあるものの、理事会で与野党が許可すれば各議員はタブレット端末を使用できる。衆議院ではこれまでタブレット端末の使用も持ち込みも認めていなかった。
理事会では、議事と関係ない使用や質疑、答弁の際は通信機能を使用しないことなどを条件に与野党が申し合わせを行い、合意した。試行的にタブレット端末を導入し問題点などを整理しながら、議会でのICT活用を推進する。
これまで衆議院では理事会での了承を得れば、質疑に関する使用に限り、委員会審議でのPCの使用を認めていた。携帯電話の持ち込みはできるが、緊急時を除き使用できないとしている。
衆議院では条件付きで機器の使用などが認められる一方、参議院では重度障害者の議員を除き、本会議や委員会審議を問わず、PC、スマートフォン、ラジオ、ICレコーダーなどの持ち込みを禁止している。参議院の職員によると、1995年の議院運営委員会の理事会決定が変更されないままになっているという。
関連記事
- Zoom会議やオンライン討議、取手市議会が導入 コロナ禍などで
茨城県取手市議会は、議会の委員会の説明・質疑・委員間討議をオンラインで行えるよう、会議規則と委員会条例改正案を議決した。同市は、オンラインによる委員会出席も可能にするなど、議会へのIT導入を進めている。 - 会議発言をAIが書き起こし、議事録作成を楽に NTTテクノクロスが新サービス
音声認識AIで会議中の発言を書き起こし、議事録作成を効率化するサービス「SpeechRec Plus for Meeting」をNTTテクノクロスが提供 - 香川県ネット・ゲーム規制条例案、可決 「県民をネット・ゲームから守る」
香川県議会がネット・ゲーム依存症対策条例案を賛成多数で可決した。全国初のゲーム依存症に特化した条例として、4月1日に施行する見通し。 - 厚生労働省、ゲーム依存症対策に着手 専門家や関係省庁と情報共有
厚生労働省はゲーム依存症対策を協議する「ゲーム依存症対策関係者連絡会議」を開き、ゲーム依存症の現状や課題について議論し、中央省庁の今後の対応などを確認した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.