ニュース
総務省、インターネット環境の課題を聞き取りへ 通信量の大幅増加受け
総務省が「インターネットトラヒック研究会」を開催した。3日から、通信事業者やコンテンツ事業者、一般ユーザーが抱える課題や現状の調査を行う。
総務省は12月1日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅時間の増加などにより、インターネットの通信量が大幅に増加している現状を受け「インターネットトラヒック研究会」を開催した。3日から、通信事業者やコンテンツ事業者、一般ユーザーが抱える課題や現状の調査を行う。
同省によると、2020年5月には前年同月比57.4%増を記録。今後もテレワークや遠隔教育などの実施が予想される中、通信の品質確保に向けた取り組みが必要としている。
1日の研究会では、ユーザーの通信環境や通信事業者の対応状況などについて議論した。3日から23日にかけては、インターネットを取り巻く諸課題とその解決に向けた具体的な対策を国民から募集する。
募集テーマは「withコロナにおけるインターネットの利用状況と依存度の変化」「通信量増加に対する通信事業者の対応状況」「一般ユーザーの通信環境」「通信量の地域格差」など。
「動画を見る時間が増えたが読み込みが遅くなった」「地方に引っ越したら通信品質が落ちた」などの課題や対策を記述の上、メールかFAX、郵送、総合窓口サイト「e-Gov」で提出するよう呼びかけた。
関連記事
- 新型コロナウイルスで削除される動画が増える? パンデミックが促すYouTubeの変化
COVID-19の影響は動画サイトにも出ている。 - Netflix、欧州でストリーミング品質を低下 新型コロナのテレワークに配慮 YouTubeとAmazonプライムビデオも
Netflixが欧州で、向こう30日間ストリーミング品質を低下させる。欧州委員の新型コロナ対策の呼び掛けに応じたもの。【UPDATE】YouTubeとAmazonもこれに続いた。 - 武田大臣「通信料の負担軽減したと国民に実感を」 ドコモの値下げ報道受け
NTTドコモが携帯電話料金の値下げを検討しているとする報道を受け、総務省の武田良太大臣が「通信料の負担が軽減したと国民が実感できるような環境を作っていただきたい」とコメントした。 - 総務省「NHKのネット事業費拡大案は合理性ある」との考え示す 25日から意見募集
総務省が、インターネット事業費の上限緩和を求めるNHKの申請について「一定の合理性がある」とする考えを示した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.