ドコモ新料金「ahamo」がサブブランドにしか見えない5つの理由(1/2 ページ)
NTTドコモが12月3日に発表した新料金プラン「ahamo」(アハモ)。しかし詳細を聞くと料金プランというよりはサブブランドに見えてくる。ahamoは当初はサブブランドとして検討されたのかもしれない。その“名残”を挙げていく。
NTTドコモが12月3日に発表した新料金プラン「ahamo」(アハモ)。月額2980円(税別、以下同)で容量20GBのデータ通信と回数制限なしの5分以内の国内通話が利用できるなど、やっと値下げを実感できる内容となった。
しかし発表直後から、ahamoに対しては「本当はドコモのサブブランドだったのではないか」という臆測がTwitter上で上がり、発表会の質疑応答でも記者から質問があった。
あくまでも「新料金」として発表されたahamoがなぜサブブランドに見えるのか、その理由を挙げていく。
理由1:ドメインがドコモ公式サイトと別
ahamoはドコモの新料金プランとして発表されたが、わざわざ「https://www.ahamobile.jp/」というドコモとは別のドメインで、専用サイトが公開された。
今までのドコモの新料金プランは、特設ページなどが用意されたことがあっても、わざわざ別ドメインを取得するようなことはなかった。
また、これまでの新料金プランは特設ページと共にNTTドコモ内の料金プランのページに追加されていたのに対し、ahamoについてはドコモのサイト内にニュースリリースこそ掲載があれど、料金プランページへの追加などは行われていない。
理由2:スマートフォン上のネットワークオペレーター表示
発表会のスライドに表示されたスマートフォンのイメージ画像にもヒントがある。
画面左上のアンテナ強度の横に「今つながっている携帯電話会社名(ネットワークオペレーター名)」が表示されているのだが、これが「ahamo」になっている。
例えばiPhoneであれば、ドコモのSIMを差していれば普通は画面左上に「docomo」と表示されるはずだ。Androidスマートフォンでも、機種によってはiPhoneと同じく「docomo」や「NTT DOCOMO」と表示される。
またKDDIのサブブランドの「UQ mobile」やソフトバンクのサブブランドである「Y!mobile」も、サブブランドのSIMカードを取り付けた場合はそれぞれのサブブランド名が表示される。
これはギリギリまで「ahamo」をサブブランドとして展開する予定だったことを示唆しているのではないだろうか。
理由3:当初、ドコモユーザーでもahamoへの変更は「MNP転出手続き」が必要
ドコモユーザーが他の料金プランに変更する場合、普通はドコモユーザー向けページ「My docomo」からのWeb手続きや、ドコモショップでの店頭手続きで簡単に変更できるはずだ。
しかし、ドコモユーザーであってもahamoへの変更は、KDDIやソフトバンクからahamoに変更する場合と同じく
- MNP予約番号
- 本人確認書類
- 毎月の支払方法に設定する銀行口座情報やクレジットカード
の3点を用意した上で、ahamoの専用サイトから申込手続きを行う必要がある。
2021年5月以降はドコモからahamoへの変更でも、料金プラン変更のように簡単に変更手続きが行えるようになるともアナウンスされているが、3月のスタート時点でMNP転出手続きが必要なのは「別ブランド」や「別会社」として準備されていた名残といえそうだ。
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