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世界初の商用DSP「μPD7720」 IEEEマイルストーンに認定 NEC
NECは、1980年に世界で初めて開発したDSP「μPD7720」と、82年にリリースした、世界初の大規模遺留指紋照合システムがそれぞれ、IEEEマイルストーンに認定されたと発表した。
NECは12月15日、同社が1980年に世界で初めて開発したデジタル信号処理プロセッサ(DSP)「μPD7720」と、82年にリリースした、世界初の大規模遺留指紋照合システムがそれぞれ、IEEEマイルストーンに認定されたと発表した。
μPD7720は、世界初の商用のプログラマブルなDSP。斬新なバス構造と250ナノ秒の命令サイクル、16ビット乗算器により、音声などのデジタル信号を効率良く処理。通信のデジタル化に大きく貢献したことが評価された。
大規模遺留指紋照合システムは、犯罪現場での遺留指紋を大規模なデータベースと照合できるシステム。それまで不可能だった、指紋の片鱗でも照合できた。世界中の警察機関の犯罪捜査を迅速化し、公衆安全に貢献したことが高く評価されたという。
IEEEマイルストーンは、電気・電子の分野の画期的なイノベーションのうち、開発から少なくとも25年以上経過し、社会や産業の発展に貢献した歴史的業績を認定する制度。1983年に創設された。
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