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メルペイ、群馬銀など三行からの残高チャージを再開 本人確認の強化受け
メルペイが、群馬銀行、栃木銀行、長野銀行との連携を再開。銀行口座と連携した不正利用が発生して以降は銀行との連携を停止していた。三行が本人確認の仕組みを強化したため再開した。
スマートフォン決済サービスを展開するメルペイは12月24日、群馬銀行、栃木銀行、長野銀行と「メルペイ」の連携を再開したと発表した。三行の利用者は同日から、メルペイへの口座登録と残高チャージが可能。銀行口座に関連した不正利用が発生した9月以降は銀行との連携を停止していたが、三行が本人確認の仕組みを強化したため再開した。
三行は不正利用の発覚を受け、銀行口座をメルペイに新規登録したユーザーに自動で電話をかけ、ワンタイムパスワードを音声で通知する本人確認手続き「IVR」を導入。多要素認証を強化した。メルぺイ側も、本人確認書類と顔写真を使ったオンラインでの本人確認「eKYC」を導入し、不正利用対策を強化した。
残る約60の金融機関との連携は再開しておらず、メルペイは「今後もより安全な利用環境を構築するとともに、より多くの金融機関との接続を早期に再開する」としている。
メルペイによると、現時点で過去2019〜20年に発生した不正利用は13件で、被害総額は約225万円。
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