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20機の小型ロボット群をハンドジェスチャーで直感操作 スタンフォード大など開発:Innovative Tech
群ロボットの操作を不慣れなユーザーがしやすいようにした。
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
米スタンフォード大学とスイスABB Corporate Research Centerの研究チームが開発した「User-defned Swarm Robot Control」は、卓上の小型ロボット群を手のジェスチャーでリアルタイム操作するロボット制御システムだ。
これまでにもロボット群の制御は研究されてきたが、直感的な使いやすさは考慮されておらず、ある程度の訓練が必要だった。
卓上をタイヤで移動する20機の小型ロボットを使用しユーザーが自分の手の動きからどのようなロボット群の動きを想定するかを調べ、その結果を基に53種類のインタラクションセットを作成した。
53種類のうち、15種類は1本または2本の指で、21種類は片手で、17種類は両手で操作する。例えば、20機を一列や輪に整列させる、整列したまま移動させる、分割し移動させる、指定した物体を取り囲む、離れている1台を集団に戻す──などがが可能。
その様子は動画で確認できる。
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