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NASAの探査機、火星に着陸 地表のフルカラー画像公開 火星に自分が立った画像を生成するWebアプリも
NASAが、火星探査機「Perseverance」「Ingenuity」から送られてきた火星表面の高解像度なフルカラー画像を公開した。
米航空宇宙局(NASA)は2月19日(現地時間)、火星探査機「Perseverance」(パーサヴァランス)「Ingenuity」(インジェニュイティ)などから送られてきた火星表面の高解像度なフルカラー画像を公開した。パーサヴァランスが火星に降り立つ様子や、地面の様子が収められている。
パーサヴァランスは火星の岩石を収集する火星探査機。岩石に含まれる微生物の痕跡を探す他、火星の地質や気候の調査を行う。18日(米国東部時間)に火星のジェゼロ・クレーターに着陸した。探査機に搭載するヘリコプターのインジェニュイティや通信基地局も含め正常に動作しているという。
NASAが公開した画像は4枚。1枚目は火星に着地したパーサヴァランス、2枚目は火星探査機「Mars Reconnaissance Orbiter」が撮影した、火星の大気圏を降下するパーサヴァランス、3枚目はパーサヴァランスの車輪、4枚目は火星地面のカラー画像だ。
NASAは、写真をアップロードすると火星の映像と合成して、自分が火星に降り立ったような画像を作れるWebアプリ「Mars Perseverance Photo Booth」も公開した。
パーサヴァランスは今後、世界初となる火星でのヘリコプター飛行実験を、約1カ月にわたって行う。
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