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Microsoftによる「フォールアウト」のZeniMax買収をEUが承認
Microsoftが昨年10月に発表したゲーム企業ZeniMax Mediaの75億ドルでの買収を、欧州連合(EU)が承認した。ZeniMaxは「Doom」や「Fallout(フォールアウト)」などの人気ゲームを輩出するBethesda Softworksを傘下に持っている。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は3月8日(現地時間)、米Microsoftが昨年10月に発表した米ZeniMax Mediaの買収を承認したと発表した。この買収は競争上の懸念を引き起こさないと結論付けたとしている。
これで、Microsoftは当初の予定通り今年前半に取引を完了できる見込みだ。買収総額は75億ドルで、2014年にMojang(「マインクラフト」開発会社)を買収した際の総額25億ドルよりも大規模だ。
ZeniMaxは、「Doom」や「Fallout」(フォールアウト)などの人気ゲームを輩出するBethesda Softworksを傘下に持っている。Microsoftはこの買収により、「Xbox Game Pass Ultimate」のクラウドゲームサービス(プロジェクト名「Project xCloud」)のコンテンツ拡充を目指す。
同社のXbox責任者、マーク・スペンサー氏はZeniMaxの買収を発表した際、フォールアウトなどの人気ゲームをXboxとPC以外のゲーム機(ソニーのPlayStationや任天堂のNintendo Switchなどを指す)に提供するかどうかはケースバイケースだと語った。
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