専用アプリでさらに強力に
Advantage2になった大きなメリットの一つは、キーのリマップやマクロ作成に専用アプリが使えるようになったことだろう。公式サイトからダウンロードできるユーティリティーは、キーボード単体では分かりにくかったマクロ管理でGUIを活用できる。
Program+Shift+Escキーで設置モードに入り、Program+F1を押すと、キーボード内部のメモリがコンピュータ上にマウントされる。リマップやマクロはこの内部メモリにテキストファイルとして書かれるので、いったんマウントする必要があるわけだ。
マクロは、コマンドキーなどを除いたキーに割り当てられる。シングル押しでも動作するし、Ctrlキーとの同時押しで発動するといった設定も可能だ。あいにく日本語の文字列を入力することはできないようだが、特定文字列の入力他、Copy、Paste、Undo、Redoといったコマンド、ボリュームアップダウン、マウスクリックも割り当てられる。利用頻度の低いキーには、こうした機能を割り当ててしまうのも一つの手だ。筆者はHomeとEndキーにUndoとRedoを割り当てている。
マクロ機能は以前からあるが、こうした割り当てはキーボード上の操作だけでは分かりにくく、何がどう仕込まれたか動かしてみるまで分からないという怖さがあった。だが、GUIで管理できるようになれば、積極的に使ってみようという気になる。
キーボードに4万円は高いという意見もあるだろうが、最近の自作キーボードも、スイッチに凝ればそれぐらいの価格になる。キーボードにどこまでの機能を求めるかによるだろうが、簡単にキーのリマップができ、専用ツールでマクロ管理もできることを考えると、初代より値段は上がっているが、不当に高いわけではない。
10年前に前作を買った時は一生ものだと思ったのだが、当時は子供がまだ小さかったこともあって、キーボードに除光液をぶちまけられたり、一円玉を突っ込まれたりといろいろひどい目に遭ってきた。今はそんなイタズラをする歳でもなくなったので、もう少し長持ちすることを期待したいところだ。
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