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動きに貼り付く映像技術「ダイナミックプロジェクションマッピング」の変遷(6/8 ページ)

これまで何度か紹介してきたダイナミックプロジェクションマッピング技術。その変遷をまとめた。

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マーカーレスの投影法

 これまで高速ビジョンと高速プロジェクターの組み合わせで、対象物にぴったり貼り付いたような投影を実現してきたが、どれも対象物にマーカーを貼付する必要や対象形状にモデルを仮定する必要があり、必然的にマーカーの貼付や形状モデルができる対象物に限定されてきた。水や粘土、食べ物、魚の群れや大量の木の葉などへのダイナミックプロジェクションマッピングは非常に難しかった。

 石川グループ研究室は2018年、マーカーや形状モデルなしにダイナミックプロジェクションマッピングを行う手法「MIDAS projection」を発表した。

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MIDAS projectionの投影結果

 この手法は、目に見えない近赤外域の光を用いて対象物の法線を高速に計測するシステムと、計測した法線から高速に映像を生成するアルゴリズムを使用する。法線の計測と映像投影はともに500fpsの速度、約6msの遅延で実現する。

 これにより液体やパーティクルなど、 これまでは困難だった物体への映像投影が可能となった。

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