検索
ニュース

「フォントの日」で驚かされた、草を生やすカラーフォントと日本語バリアブルフォント(1/6 ページ)

Adobeが開催した「フォントの日」イベントで発表されたことを総まとめ。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 4月10日は日本記念日協会認定が認定する「フォントの日」。この日に合わせて4年前からフォント愛好家のためにイベントが催されている。今年はYouTubeでライブ配信されている『Adobe Live CC道場』のスペシャル版として開催された。多数のユーザーがオンラインで活発なコメントを交わし、フォント開発者による解説も盛り込まれた2時間となった。このイベントはYouTubeにアーカイブとしてアップされている。フォントの「今」を知るには絶好のコンテンツだ。

photo
フォントの日だよ、全員集合!
photo
イベントのオープニング、クロージングのトークはアドビの岩本崇氏、フォントかるた2号 伊達千代氏、デザイナーのかねこあみ氏、アニメ研究家の祥太氏の4人がオンラインで集合

 セッション1の前半はAdobe Typeチームによるフォント開発話を中心に展開。プリンシパルタイプデザイナー西塚涼子氏とタイプデザイナー吉田大成氏によるトーク。カラーフォントと合成フォントの可能性について語るという内容だ。

photo
プリンシパルタイプデザイナー 西塚涼子氏(左)、タイプデザイナー 吉田大成氏(右)

 西塚氏が手掛けた「貂明朝」は2018年に初の日本語カラーフォントとして公開された。このころのアルファベットの1バイトフォントでは既にいくつかのカラーフォントが存在していたが、「カラーフォントって何に使ったらいいの?」という声も強かった。その実例として、西塚氏は干支の動物をカラーフォントとして年賀状のデザインに活用できることを紹介している。干支はIllustrator CC 2021の字形パレットから呼び出せる。

photo
貂明朝のフォントだけでデザインした令和4年の年賀状
photo
貂明朝のフォントに収録されているカラー化された干支
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る