ニュース
「フォントの日」で驚かされた、草を生やすカラーフォントと日本語バリアブルフォント(5/6 ページ)
Adobeが開催した「フォントの日」イベントで発表されたことを総まとめ。
特に注目したいのが、これまで使用されていた多言語対応の源ノ角ゴシックがコンパクトなサイズになることだ。
日本、韓国、中国、台湾、香港でそれぞれ使用されている言語の字形をサポートしたOpenTypeファイルは35個に及び、これらのフォントファイルの合計は593.7MBと巨大なサイズになっている。これをOTFバリアブルフォントとして5個のファイルにまとめると154MBまで小さくなり、さらにOTC(OpenType Collection)という1つのフォントにまとめると32.7MBまで小さくなる。
これをもっと軽くするためにJPのサブセットであるOTF7個をOTFバリアブルという形式にまとめると8.1MB、Webで使用するためのWOFF2形式では4.1MBまで小さくなる。元になったフォントの100分の1以下までコンパクト化されることは、ユーザーの使い勝手にとってもメリットが大きい。
源ノ角ゴシックをベースに進歩を遂げたこのフォント、2021年4月11日現在ではAdobe Fontsに収録されていないが、GitHubからダウンロードして使用することができる。同じ内容のフォントであるGoogle版のNoto Sans CJK Variableも同様だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.