Appleは、Apple Musicがストリーミング1回について支払っている料金を初めて明らかにしたと、WSJが伝えている。
WSJが確認した4月16日付の書簡によると、楽曲が配信されるたびに0.01ドル(約1円)を支払っているとアーティストに通知したそうだ。
これは、業界最大手であるSpotifyが著作権者に払っている料金の約2倍に相当するという。
Appleは「ストリーミング料金を巡る議論が続く中、当社の価値を分かち合うことが大切だと考えている」とした上で「当社の信条は、どのクリエーターにも同じ料金を支払うこと、再生には価値があること」、同社のサービス上の有利な位置に楽曲を「取り上げてもらうためにクリエーターが決して料金を払う必要はないこと」だと述べている。
Appleは同書簡で、サブスクリプション収入の52%(1ドルにつき0.52ドル)を音楽会社に支払っていることを明らかにしたそうで、一方でSpotifyは、サブスクリプション収入と広告支援サービスの収入の3分の2を著作権者に支払い、そのうち75〜80%(1ドルにつき0.50〜0.53ドル)が音楽会社に渡っているとしている。
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