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「魔法のiらんど」から“ホムペ”消え1年 小説投稿急増、新規2.6倍に
KADOKAWAが運営する、女子向け小説投稿サイト「魔法のiらんど」に投稿される作品の数がこの1年で急増した。昨年4月に「ホムペ」機能を終了し、小説投稿に特化していた。
KADOKAWAが運営する、女子向け小説投稿サイト「魔法のiらんど」に投稿された作品の数が、この1年で急増した。2020年6月〜21年2月にかけての新規小説投稿は、前年度の2.6倍に伸びたという。
同サイトは、2020年4月までにホームページ(ホムペ)作成機能などを終了し、小説投稿に特化。「あなたの妄想かなえます! 女の子のための小説サイト」をキャッチコピーにリニューアルした。月間ページビューは3億、月間ユニークユーザー数160万にのぼるという。
リニューアル以降は、作品コンテストを開催するなど投稿数拡大に努めた。20年6月〜21年2月に新しく公開された作品をジャンル別に見ると、トップは「恋愛」。2位の「ファンタジー」は、前年度と比べて約4倍の投稿があったという。世間で「異世界ファンタジー」作品が人気を集めている他、投稿コンテストでファンタジー部門を設けたことが影響したとみている。
魔法のiらんどは、NTTドコモの「iモード」と同じ1999年にスタート。ユーザーが自身のホームページ(ホムペ)を無料で作成し、友人や他のユーザーと交流できる機能が“ガラケー世代”の中高生に支持された。ホームページ上のアクセスカウンターで「キリ番」(切りのいい番号)を踏んだ人が、サイトの作成者に報告したり、掲示板に記念のコメントを書き込んだりする文化も定着した。
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