SkypeのCEOがZoomに激怒? Twitterトレンドに 実はYouTuberのジョーク動画
「Zoomアカウントもろとも消え失せろ」──「Skype」のCEOを名乗る男性が「Zoom」に激怒する動画がTwitterで話題になっている。しかし、この動画は海外YouTuberによるジョーク動画だ。
「Zoomアカウントもろとも消え失せろ」「俺らがどんだけ長いことこの業界にいると思ってるんだ」──メッセージングサービス「Skype」のCEOを名乗る男性が、ビデオ会議ツール「Zoom」に激怒する動画がTwitterで話題になり、4月20日午前ごろから「Skype」がトレンド入りしている。しかし、この動画は海外YouTuberによるジョーク動画だ。
動画を投稿したのは、コメディー系のネット動画を制作する米CollegeHumor。同社のYouTubeチャンネルの登録者数は約1410万人で、他にもクッキー菓子の「オレオ」を製造元のCEO自身(を装ったコメディアン)がののしるジョーク動画を投稿している。
拡散された動画はこのうちの一つに、日本語の字幕を付けたものだ。オリジナルの動画には英語以外の字幕は設定されていないため、第三者が訳を付けたものとみられる。
もちろん、SkypeのCEOを名乗る男性は本物ではない。しかしTwitterでは「本物かと思った」「だまされた」といった投稿もあり、ジョークだと気付かなかった人もいるようだ。中には数万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーが、ジョークと明かさず共有している例もあった。
本物のSkypeを巡っては、Microsoftが企業向けサービス「Skype for Business Online」の提供を2021年7月に終了する予定だ。まだ使い続けている企業には、Web会議サービス「Microsoft Teams」への移行を勧めている。一方でSkypeは、20年4月からMicrosoftアカウントが不要のビデオ会議サービス「Meet Now」を提供している。
CollegeHumorのジョーク動画もこういった動向に触れており「親会社のMicrosoftもビデオ動画サービス始めやがった」「Zoomよりタチ悪いぜ」とネタにしている。
関連記事
- Skype、アカウントもアプリも不要の無料Web会議サービス「Meet Now」を提供開始
新型コロナのパンデミックでWeb会議サービスの需要が急増する中、MicrosoftのSkypeがアカウントもアプリのダウンロードも不要の無料サービス「Meet Now」の提供を開始した。Webページのボタンをクリックすると一意のURLが生成され、EdgeかChromeでそれを開けば会議を開催できる。 - Microsoft、「Skype for Business Online」は2021年7月31日に終了
Microsoftが「Skype for Business Online」の提供を2021年7月31日に終了すると発表した。Microsoft Teamsのコミュニケーションツールに“アップグレード”する。2020年第1四半期には、一般向けSkypeとTeamsでチャットと通話が可能になる見込みだ。 - 在宅勤務がきっかけで導入したITツール、Zoomは2位 1位は?
MMD研究所は、在宅勤務がきっかけで企業が導入したITツールの1位はSkypeだとする調査結果を発表した。Skypeは在宅勤務が始まる以前から使っている人も比較的多く、Zoomは2位となった。 - 「Zoom疲れ」の4つの原因と対策をスタンフォード大が紹介
Web会議での心理的疲労、いわゆる「Zoom疲れ」の4つの原因とその対策を、スタンフォード大学が論文で発表した。 - Skypeのビデオ通話、50人までの同時参加が可能に
Skypeのビデオ通話の参加可能人数が、従来の25人から倍の50人に増えた。GoogleのHangout Meetは25人、AppleのFaceTimeは32人だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.