Facebook、News Feedの表示ランク変更のためのテストを開始 見たくないものを表示しにくく
Facebookが、News Feedの表示ランクを改善するためのテストを開始した。フォロー相手の投稿でも興味のないトピックのものは表示ランクを下げるアルゴリズム、1タップで投稿を非表示にするボタン追加などをテストする。
米Facebookは4月22日(現地時間)、News Feedの表示ランクアルゴリズム改善のための複数のテストをグローバルで開始すると発表した。今後数カ月にわたって投稿について「より具体的なフィードバックを得るための新しい方法をテストし、そのフィードバックに基づいてNews Feedを改善する」としている。
まず、一部の投稿に「この投稿でどのくらい元気づけられた(inspired)か?」を答えるアンケートを表示する。Facebookによると、ユーザーは刺激的で高揚感のあるコンテンツを見たいと言っているという。例えば、ボランティアに時間を費やすよう促す投稿や、国立公園の写真がinspiredだとしている。
次に、見たくないトピックの表示を減らすテストも行う。親しい友達の投稿でも、興味のないトピックであれば表示しないようにする。例えば、相手の飼い猫のかわいい写真は見たいが、政治問題に関する怒りの投稿は見たくない、というような場合、フォローは続けながらその人の政治に関する投稿を表示しないようにできるかもしれない。
もう1つは、どんなコンテンツを見たくないのかの調査。「どのような種類のコンテンツがネガティブな体験と関連しているかを調べる」という。Facebookに対しては、政治に関するコンテンツが多すぎる、ユーザー体験を損なう投稿やコメントが多すぎるといったフィードバックが増えているという。
最後に、見たくない投稿を非表示にする新しい方法もテストする。現在は、投稿の右上の[…]から「投稿を非表示」を選ぶ必要があるが、[…]の右隣に[×]ボタンを追加し、1タップ(クリック)で非表示にできるようにする。
Facebookは連邦議会議事堂襲撃事件につながるフィルターバブル生成に大きな影響を与えたとして批判されている。同社のニック・クレッグ副社長は先月末、News Feedのアルゴリズムがエコーチェンバーやフィルターバブルを作成しているという議論を否定し、Facebookがニュースフィードを健全にするためにいかに努力しているかを説明した。
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