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「洗たくマグちゃん」効果に裏付けなし 消費者庁が措置命令 シリーズ累計500万個売れた人気商品
消費者庁は「洗たくマグちゃん」など3製品の商品説明が景品表示法違反に当たるとして、販売元の宮本製作所に再発防止などを命じた。
消費者庁は4月27日、「洗剤を使わなくても大丈夫なお洗濯」をうたう「洗たくマグちゃん」など3製品の商品説明が景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、販売元の宮本製作所(茨城県古河市)に再発防止などを命じる措置命令を出したと発表した。
洗濯マグちゃんは高純度のマグネシウムを粒状にして布袋に入れたもの。洗濯機に入れると洗剤の代わりになるとしており、パッケージやWebサイトで「洗剤を使わなくても大丈夫なお洗濯」「部屋干しのイヤなニオイをスッキリ解消!」「除菌試験により99%以上の抑制効果が確認されています」などと表記していた。
消費者庁は効果の裏付けとなる資料の提出を求めたが、提出された資料は洗濯機を使った実験を行っていないなど合理的な根拠を示すものではなかった。
宮本製作所は「社内の試験設備と環境が十分ではなく、実際の商品の使用環境と異なるもの等があった」と説明。表記の修正とともにチェック体制強化などを行い「再発防止に努める」としている。
宮本製作所は1965年創業の金属加工品メーカー。2013年に発売した「洗濯マグちゃん」はテレビ番組などにも取り上げられ、2020年5月までにシリーズ累計500万個以上を販売している。
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