GWは旅行禁止? ジムも休館? よろしい、ならばZwiftだ:CloseBox(4/4 ページ)
コロナ禍で室内でできる数少ない運動の一つとして、ロードバイクなどを接続してバーチャルサイクリングできるZwiftが注目をあびている。これを始めてみた。
Zwiftを使い始めて数日後、以前から自分が所属するSNSで活動しているZwifterたちとパリをグループライドしたのだが、これが何とも素晴らしい体験だった。そのグループライドで無料体験距離を消化し、すぐにサブスクリプションすると決めた。月額1600円。使えば使うだけお得感が出てくる気がする。
そんな感じでスーツケースの渡り鳥のように世界各地を転戦しているわけだが、人はぜいたくなもので、このCinelliはZwift専用にして、ロードは別に買うか、と思い立ち、中古ロードを買ってしまった。FELT製の、自分にとって初めてのカーボンロードだが、10年落ちということもあり、当時の半額以下で購入。リアルなロードで近場を走り始めている。今のように気候がいい季節はこれで外も走りつつ、梅雨とか嵐とか酷暑とかになったらZwiftで、家の中にいながら世界を走り回りたい。
バーチャルサイクリングはZwiftに限らない。CGではなく実際にユーザーが撮影した車載映像を見ながらそのコースを走れるサービスもある。グループライドがあるのでZwiftは当分続けるつもりだが、それ以外の仮想自転車旅行も試してみたい。
妻は2006年ごろ、自宅のスピンバイクを漕ぎながら、世界各地のいろいろなところを想像しながら旅をするというブログを書いていた。ビリー・ジョエルが「Movin' Out」という曲の中で歌っていたハッケンサックという街にニューヨークから向かう旅を、スピンバイクで飛ばしながら、その感想を想像力と計算で記していた。先見の明があったのだ。
リアルな自転車旅行を一緒にすることは二度とできなくなってしまったけれど、想い出の仮想自車旅はいつか走ろうと考えている。一緒に行くはずだったニューヨーク、新婚旅行と10年後の家族旅行で行ったビートルズの生誕地リバプール。結婚20年目でレンタル自転車で一緒に走った飛鳥・斑鳩。妻の愛車だったBianchiのクロスバイクで、ぼくの横を走ってくれるといいなあ。ガチトレーニング系じゃない、そんなロマンティックな仮想ライドはないですかね。
あ、幸いなことに自転車をもう1台横に置くスペースはあるので、等身大の妻のフィギュアを3Dプリンタで出力して、一緒に走るというのでもいいか。横を向けばそこにいる、という。むしろそちらの方が現実的な気がする。ゴールデンウイークにやることがもう一つ、生まれてしまった。まあ、そういうことも可能なのだ。家の中でのことなので。
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