ニュース
月数万円から飲食店を始められる間借りのマッチングサービス:食いしん坊ライター&編集が行く! フードテックの世界(3/3 ページ)
吉野家グループ生まれのベンチャーが取り組むシェアレストランとは。
1つの店舗内でグルメフェスを展開する新企画
2021年4月16日、シェアレストランが主催した「間借り担々麺フェス2021」は、同社のサービスの可能性を一歩広げるものだった。会場となった「担担担 駒沢大学店」には、RADWIMPS初代ギタリストで複数の間借り担々麺専門店を手掛けた同店店主の齊木祐介さんと、無添加担々麺がプロのアスリートに大人気の新横浜・イーチャンの宮崎義章さんが、お互いの腕を振るうというイベントだった。
コロナ禍のせいでフードフェスの中止が相次いでいるが、店舗内で密とならないよう予約制にすれば、複数店舗の料理の食べ比べが楽しめる。間借り経験のあるシェフ同士だから限られたスペースでも最大限のパフォーマンスを出せるという取り組みは面白い。
また間借りはスペースを丸ごと借りるわけではないため、24時間いつでもキッチンを使えるわけではない。ゆえに数十時間煮込んだスープなどは提供しづらい。また冷蔵庫や冷凍庫の全域を使えるわけではない。そこで調理時間・在庫スペースを節約できるよう、イタリアンやフレンチのシェフが一次加工を担当してパック販売したり、ジェラートをかき氷に落としこんだイタリアンかき氷やカレー、担担担やイーチャンの担々麺ののれん分け(メニューシェア)サービスも展開している。
間借りサービス、そしてメニューシェアを活用すれば、すでにファンの多い美食を提供しながら、独自メニューを出していくというアプローチも可能になると見た。
関連記事
- ヴィーガンの思想を優しく体験できる「東京ヴィーガン餃子」 彼らが目指す完全自動キッチンカーの姿
Webサイト制作、ルーター/スイッチングハブソフト、Bluetooth MIDIキーボードの企業を立ち上げてきた人物が次に取り組んでいるのはなんと、餃子だ。 - 月にふるさとの味を“転送”──フードテックベンチャーが目指す「調味料プリンタ」の可能性
料理が苦手な人でも、ふるさとの味やプロの味を再現できる“調味料プリンタ”がある。静岡のフードテックベンチャーが実用化を進め、将来は月面での活用も検討しているという。開発者に話を聞いた。 - 4カ月で1000社導入、口コミで忘年会予約が殺到 オンライン飲み会フードボックスが人気のワケ
企業向けオンライン飲み会用のフードボックスが人気だ。4カ月で1000社以上から利用されているという。“オン飲み疲れ”も存在する中、人気の理由を運営元に聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.