ニュース
チケット販売のぴあ、ワクチン予約サービスを自治体向けに提供 「数十万件規模のアクセスにも耐えられる」
ぴあが、「チケットぴあ」のシステムを活用した新型コロナワクチンの予約サービスを提供すると発表。14日から自治体の問い合わせを受け付ける。チケットぴあと同じサーバを使うため、数十万件規模のアクセス集中にも耐えられるという。
ぴあは5月13日、チケット販売サイト「チケットぴあ」のシステムを活用した新型コロナワクチンの予約サービスを提供すると発表した。14日から自治体の問い合わせを受け付ける。チケットぴあと同じサーバを使うため、数十万件規模のアクセス集中にも耐えられるという。早ければ5月中にも、事前に導入を検討していたいくつかの自治体が利用を始める見通し。
接種する日にちや時間帯、接種会場を指定しての予約が可能。応募者を抽選する機能も搭載する他、同一人物による申し込みの重複を防ぐ仕組みも備えるという。
自治体向けの利用料は予約1件につき1000円程度を想定。ただしチケットの郵送費などはぴあが負担するため「利益はほぼ出ない」(同社)としている。要望があれば、イベント施設「ぴあアリーナ MM」(横浜市、収容人数1万2000人)の貸し出しも検討する。実際の予約方法など、サービスの詳細な仕組みは機密保持のため非公開としている。
ぴあはサービス提供の背景について、「今後の大規模接種に向け、各国の五輪など大規模なイベントのチケットを販売してきたノウハウが活用できると判断した」としている。
関連記事
- 大規模会場でのワクチン予約はネットとLINEで 防衛省が明らかに
防衛省は新型コロナワクチンの大規模接種の予約を専用サイトとLINEでのみ受け付ける方向で調整中と明らかにした。各地で予約の電話が集中し、電話がつながりにくくなっていることを受けての対応となる。 - 平井大臣「ワクチン予約システムを全国共通化する可能性ある」
平井卓也デジタル改革担当相が会見で、新型コロナワクチンの接種予約システムの不具合が全国で多発していることに言及し、今後は政府主導で全国共通のシステムを提供する可能性があると話した。 - 通信各社、通話を一部制限 コロナワクチン予約の混雑対策で
NTTドコモなど5社が、音声通話サービスを一部制限する可能性があると発表した。警察や110番といった緊急性の高い通話が行えなくなる事態を防ぐためとしている。 - 「全然つながらない」 東京都の医療従事者向けワクチン予約サイトにアクセス殺到、不安定に
東京都福祉保健局の医療従事者向けワクチン予約サイトにアクセスが殺到し、つながりにくい状況が続いている。同局は「当初の想定を超えるアクセスがあった」としている。 - LINE、コロナワクチンの接種予約システムを開発 自治体に提供
LINEが、コロナワクチンの接種予約をメッセージアプリ「LINE」上で受け付けるシステムを発表。政府と協力し、全国の自治体に提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.