Facebook、有料イベントなどの手数料無料を2023年まで継続 ザッカーバーグCEOが発表
米FacebookのマークザッカーバーグCEOがFacebook上で有料オンラインイベントを行える機能などを使う際の手数料を、引き続き2023年まで無料にすると発表。
米FacebookのマークザッカーバーグCEOは6月7日(現地時間)、Facebook上で有料オンラインイベントを行える機能などを使う際の手数料を、引き続き2023年まで無料にすると発表した。24年以降に有料化する場合も、同社が受け取る配分率は、米AppleがApp Storeの手数料としている30%を下回るよう設定するという。
対象となるのは、有料オンラインイベントやファン向けのサブスクリプションなど。今後提供予定の同社独自のニュースサービスも対象になるという。ザッカーバーグCEOは手数料を無料とする理由を「より多くのクリエイターがわれわれのプラットフォームで生計を立てられるよう支援するため」と説明した。
ザッカーバーグCEOは収益状況のダッシュボードを導入することも併せて発表。「さまざまな企業の手数料や税金がクリエイターたちの利益にどれほど影響しているのかを確認できるようにする」とした。詳細は近日中に公開予定だという。
Facebookは20年8月、コロナ禍でイベントを開催できないクリエイターらを支援するため、オンラインイベントを「ライブ動画」で有料で開催する機能を公式アプリに追加した。参加者がWebブラウザから申し込むと参加費は全額主催者に送金される一方、iOS版のFacebookアプリ経由で参加料を支払う場合は、App Storeのガイドラインに基づき、費用の30%がAppleの手数料として引かれる。今後も、同様の運用になるとみられる。
Facebookは手数料である“Apple税”の停止を求めていたが、Apple側はガイドラインを盾にこれを一時拒否。Appleはその後、20年中はオンラインイベントの手数料については取らない方針を発表していた。
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