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余った新型コロナワクチンを地図に表示 足りない医療施設とマッチング 福岡市で実証実験
アルカディア・システムズは6月17日、予約のキャンセルなどで新型コロナワクチンが余っていたり、逆に足りなかったりする医療機関をWeb地図上に表示するシステムを開発したと発表した。
ヘルスケア事業などを手掛けるアルカディア・システムズ(大阪市)は6月17日、予約のキャンセルなどで新型コロナワクチンが余っていたり、逆に足りなかったりする医療機関をWeb地図上に表示するシステムを開発したと発表した。医療機関同士が連絡を取り合い、ワクチンを譲るときに役立つという。すでに福岡市東区エリアで試験運用を始めており、今後は福岡市全体での運用を検討する。
ワクチンが余っている施設は製造元、使用期限、残っている数など、ワクチンが不足している施設は足りない数やいつまでに必要かなどを入力。このデータをWeb地図に反映する。試験運用では、福岡市の医療法人などと協力してデータを集めているという。
今後は個人もWeb地図にアクセスできるようにし、キャンセル待ちの接種希望者とワクチンが余った施設を自動的にマッチングする機能も開発する予定。自治体との連携にも取り組み、有料のサービスとして8月上旬の提供を目指す。
新型コロナワクチンを巡っては、自衛隊が東京都と大阪府で運営する大規模接種センターの予約枠が埋まらないなど、場所によってはワクチンが余る状況が発生している。厚生労働省は余ったワクチンを廃棄せず接種対象者以外に打つなど有効活用することを呼び掛けている。
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