ずっと無料で使えるクラウドの「Free Tier」主要サービスまとめ 2021年版(3/3 ページ)
AWSやMicrosoft Azureなど各クラウドサービスで提供されている、期間の制限なくずっと無料で使える、いわゆる「Free Tier」や「Always Free」と呼ばれる無料枠のサービスをまとめた。
Heroku
「Heroku の価格」のページを開くと「無料・ホビー」の項目に無期限無料で利用できる「Free」の項目が説明されています。
おもに次のようなサービスが無期限無料で提供されています。
Dyno
コードを実行するためのコンテナを提供します。
512MBメモリを搭載したWeb DynoとWorker Dynoの合わせて2つのDynoを、1カ月あたり550時間分、クレジットカードを登録すると1000時間分が利用可能。ただし30 分間アクセスがなかった場合はスリープ。
Heroku Postgres
PostgreSQLデータベースをマネージドサービスで提供します。
データを1万行まで、同時接続数20まで利用可能。1カ月あたりのダウンタイムは最大4時間。
Heroku Redis
インメモリのキーバリューストアであるRedisをマネージドサービスで提供します。
最大25MBの容量、最大コネクション20まで利用可能です。
詳細な利用条件や制限などはHerokuのWebサイトでご確認ください。
MongoDB Atlas
「Pricing | MongoDB」のWebページに無料で利用できる機能の説明があります。
おもに次のようなサービスが無期限無料で提供されています。
MongoDB Atlas
NoSQLデータベースのMongoDBをマネージドサービスで提供します。
512MBストレージでレプリカセットによる高可用性を備えたMongoDBが利用可能です。
詳細な利用条件や制限などはMongoDBのWebサイトでご確認ください。
Netlify
「Netlify Pricing and Plans」のWebページを開くと、無料のStarterプランが紹介されています。
次のサービスが無期限無料で提供されています。
Netlify
静的Webサイトのホスティングとソースコードからのビルドを行います。
1カ月あたり100GBの帯域、300分のビルド時間などが利用可能です。
詳細な利用条件や制限などはNetlifyのWebサイトでご確認ください。
Confluent
「Scalable pricing for every budget」のBasicプランに無料で利用できる範囲が紹介されています。
Confluent Cloud
Apache Kafkaをクラウド上のマネージドサービスとして提供するサービスです。
5TBストレージ、最初の10パーティション、コネクタ当たり1タスク、単一アベイラビリティゾーン、可用性99.5%のSLAなどの条件で利用可能になっています。
詳細な利用条件や制限などはConfluentのWebサイトでご確認ください。
SendGrid
「Pricing and Plans | SendGrid」のWebページで、Freeプランが紹介されています。
SendGrid
電子メール配信サービスが提供されます。
1日あたり100通までの配信。APIとSMTPリレーおよびWebhooksなどによる連携、テンプレートエディタ、分析ツール、最適化ツールなどが利用可能です。
詳細な利用条件や制限などはSendGridのWebサイトでご確認ください。
Datadog
「料金 | Datadog」のWebページに、Freeプランが紹介されています。
Datadog
メトリクスやログを用いた統合監視ツールがマネージドサービスとしてて供されます。 最大5ホストのイベントと標準メトリクスの分析とダッシュボード、1日分のメトリクスを保存可能です。
詳細な利用条件や制限などはDatadogのWebサイトでご確認ください。
Grafana Labs
「Pricing - Grafana Cloud | Grafana Labs」のWebページで、Grafana CloudのFreeプランが紹介されています。
Grafana Cloud
ログやデータなどを可視化するためのツールがマネージドサービスとして提供されます。
50GBのログ、50GBのトレース、PrometheusもしくはGraphiteのための1万シリーズのメトリクス、3人までのメンバーからのアクセスなどが利用可能です。
詳細な利用条件や制限などはGrafana LabsのWebサイトでご確認ください。
Cloudflare
「Our Plans | Pricing | Cloudflare」のWebページを開くと、Freeプランが紹介されています。
次のサービスが無期限無料で提供されています。
Cloudflare for Individuals
DDoS攻撃の緩和、グローバルなCDNの提供、100kまでのWorkersおよび30スクリプトまでの実行、メールでのサポートなどが無料で提供されます。
詳細な利用条件や制限などはCloudflareのWebサイトでご確認ください。
GitHub
「Choose the plan that’s right for you.」のWebページを開くと、Freeプランが紹介されています。
次のサービスが無期限無料で提供されています。
GitHub
ソースコード管理ツールとして、無制限のパブリックリポジトリとプライベートリポジトリの作成、パブリックリポジトリでの1カ月あたり2000分のオートメーション、パブリックリポジトリでの500MBのパッケージ用ストレージなど。
詳細な利用条件や制限などはGitHubのWebサイトでご確認ください。
GitLab
「GitLab Pricing | GitLab」のWebページを開くと、Freeプランが紹介されています。
次のサービスが無期限無料で提供されています。
GitLab
ソースコード管理ツールやDevOpsツールとして、無制限のパブリックプロジェクトとプライベートプロジェクトの作成、無制限のコラボレーター。1カ月あたり2000分までのCI実行。プロジェクト課題ボード、Wikiによるプロジェクトのドキュメントなど。
詳細な利用条件や制限などはGitLabのWebサイトでご確認ください。
CircleCI
「弊社 CI ツールの料金プラン | CircleCI - CircleCI」のWebページを開くと、Freeプランが紹介されています。
次のサービスが無期限無料で提供されています。
Circle CI
CIツールとして、Linux(x64、Arm64)およびWindowsプロジェクトのビルド、1週間当たり2500クレジット、並列処理可能なジョブ数は1つ。
詳細な利用条件や制限などはGitLabのWebサイトでご確認ください。
ほかにも無期限無料のサービスがあれば教えてください
これ以外にも無期限無料で提供されているクラウドサービス(おもにIaaSやPaaS、開発者向けサービスなど)があれば、Twitterやメールなどで教えていただけるとうれしいです。今後も毎年この時期にアップデートした情報を記事化していきたいと思います。
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