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AppleのDolby Atmos空間オーディオをビートルズ「Abbey Road」で体験 空間オーディオの制作も試してみる(1/4 ページ)
制作ソフトであるDolby Atmos Production SuiteをM1 Macで動かしてみたのだが……。
Apple MusicがDolby Atmosによる空間オーディオに対応した。空間オーディオのリスニング体験における印象論をお話しすると同時に、macOS(M1 Mac含む)向けにドルビーが提供するDAW向けのDolby Atmos制作環境を紹介する。
空間オーディオのリスニング体験は、ビートルズのアルバム「Abbey Road (2019 Mix) 」と「Abbey Road (2009 Remaster) 」で行った。同じアルバムの時期の異なる再マスタリング音源を取り上げたのは、次の理由からだ。
- Abbey Road (2009 Remaster) では、1969年当時のトラックダウン時の音像や各パートの定位の様子が明確に保持されているので、空間オーディオとの比較が鮮明になる
- 一方、Abbey Road (2019 Mix) は空間オーディオに対応しており、2009 Remasterと聞き比べることで、空間オーディオによる定位感の違いをはっきりと聴き分けることができる
ちなみに、macOSで空間オーディオを設定なしで利用するには、macOS Big Sur とAirPods、AirPods Pro、AirPods Max、もしくはBeatsの空間オーディオ対応イヤフォンが必要だ。今回の試聴は、AirPods ProとM1 Mac mini、そしてIntel MacBook Pro 2020で実施した。
「Abbey Road (2019 Mix) 」と「Abbey Road (2009 Remaster) 」のうち、空間オーディオに対応しているのは、2019 Mixのみだが、この2つのアルバムを、次の3条件で聴き分けると空間オーディオがどのような音像を構築しているのかをはっきりと知覚することができる。
- 「Abbey Road (2009 Remaster) 」を通常ステレオ再生した場合
- 「Abbey Road (2019 Mix) 」を通常ステレオ再生した場合
- 「Abbey Road (2019 Mix) 」を空間オーディオで再生した場合
の3条件で聴き比べた。
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